50代でも矯正歯科治療が受けられると聞きましたが、それって本当?

本当です。ただし…。
力を加えると歯が位置を変えるのは、子どもであっても成人や高齢者であっても同じこと。歯を動かすうえで、歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)などに問題がなければ、50代でも矯正歯科治療を受けることができます。 ただし、大人は代謝が下がっているので、中学生や高校生のようにはいきません。また、歯や歯周組織に問題があることも多いため、まず、その治療を優先してから、通常よりも弱い力で歯を動かしていきます。そのため、治療期間が長くなる傾向にあります。

たとえば、治療中に結婚式がある場合、当日だけ矯正装置をはずすことはできますか?

前後2週間くらいはずすのであれば問題はありません。
「当日だけ」というのは現実的にほとんど不可能ですが、結婚式前日に矯正装置をはずし、さらに治療のロスを最小限にするために、取外し式のリテーナーを装着して咬み合わせや歯の位置がズレないようにする方法がとられます。(当日はリテーナーをはずしてもOK。)その場合、装置の撤去や再装着料などが必要になります。 あるいは2週間程度なら後戻りする量も少ないので、矯正装置をはずして何もつけずにおいておくケースもあります。 それぞれの矯正内容にあった方法で対応致します。

治療中に引っ越しなどがあった場合、これからの治療はどうなるの?

引っ越しが決まったら、早めにお知らせ下さい。 転居先に近い矯正歯科をご紹介します。
日本臨床矯正歯科医師会には、460余名の治療経験の豊富な「専門開業医:オルソドンティスト」である会員が全国各地におり、引っ越しにともなって転医が必要になった患者様の矯正歯科治療が円滑に引き継がれるよう連携しています。このネットワークを活かし、転医の際は引っ越し先にもっとも近くて信頼できるメンバーの歯科医師をご紹介いたします。

治療中、ワイヤーで締め付けられて痛いと聞きますが、どの程度痛いのでしょう?

痛みの感じ方には個人差がありますが、 慣れると気にならなくなるようです。
矯正歯科治療の初期段階では、あらかじめ歯列の形に調節した形状記憶超弾性合金をワイヤーとして使用することで、ワイヤーの弾性を生かし、少しずつ歯を動かしていきます。 このとき、理想的な歯列からはずれている歯には相対的に強い力がかかることになるため、痛みを強く感じることがあります。 この痛みは、矯正装置をつけた直後や通院後の数日間に集中しています。しかし、治療が進んでいくと、痛みの程度や期間は徐々に減少し、ほとんど気にならなくなるのでご安心ください。

矯正歯科と審美歯科はどう違うの?

同じ歯科でも治療の方法が大きく違います。
矯正歯科は良くない咬み合わせや歯並びを、矯正装置をつけてゆっくりと歯を動かすことで理想的な状態に整えていく歯科治療です。患者さんの歯を生かすことを最優先するため、治療中に歯を削ることは基本的にありません。 一方、審美歯科、美容歯科と呼ばれている矯正方法は、歯を削って人工物を歯にかぶせるなどの方法で短期的に見た目を良くする方法です。早く歯並びをなんとかしたいという人には適していますが、削った歯は二度と戻ってこないこと、また歯にかぶせた人工物は定期的な取り替えが必要になることなど、治療を受ける前にきちんと理解しておくことが大切です。

大人の治療は、こどもの矯正歯科治療とどう違う?

治療方法が大きく違い、それぞれにメリットとデメリットがあります。
あごの成長がまだ発育段階にある子どもの場合、矯正歯科治療はその成長発育を促したり、抑制したりしながら正しい方向にリードして、歯とあごを自然で理想的な位置に整えながら進めていきます。そのため、こどもの治療期間が「第I期」と「第II期」に分かれ、治療期間も大人より長くかかるのです。 一方、すでに成長発育が止まっている大人の場合は、あごの大きさが完成しているため、それをベースに治療を行います。そのため、あごの大きさに対して歯が並びきらずデコボコしている場合や、歯列が出ている場合などには、歯を抜いて(犬歯の後ろの第一小臼歯を抜くことが多い)、抜いたスペースを利用して歯列をきれいに並び替えたり、前歯を後方に下げたりします。

最近、カラフルな矯正装置があると聞きましたが、どんなものでしょう?

カラーモジュールのことですね。
カラーモジュールとは、矯正歯科治療中に使われる器具のひとつで、通称カラーゴムといいます。これはブラケットにワイヤーを固定するために用いる3ミリ程度の小さな輪ゴム状のプラスチックのこと。この輪ゴムはカラーが数十種類もあり、治療中は通院のたびにワイヤーを調整すると、その度にモジュールを取り替えることになるため、ニーズや気分に合わせて着せ替え感覚でカラーコーディネートを楽しむことができるというわけです。 桜の時期には「ピンク×グリーン」、夏なら涼やかな「ブルー」、クリスマスの時期は「レッド×グリーン」と、治療中だからこそできるカラーコーディネートを季節に合わせて楽しんでみるものいいですね。

矯正歯科治療中、生活の面で注意することはありますか?

特別な注意点ではありませんが、しいて挙げるなら 以下のことに気をつけるといいでしょう。
■ スポーツ…矯正装置をつけている間は、ボディコンタクトのあるスポーツ(ラグビー・柔道など)は避けた方が安全です。どうしても行う場合は、歯をガードするために、装置のついた歯をおおうようなプラスチック製のカバーが必要になるでしょう。

■ 音楽演奏…くちびるを使う管楽器の演奏は、装置をつけてすぐの頃は思うような音を出しにくい場合もあるようですが、時間が経過すれば練習とともに出せるようになってきます。比較的支障が少ないのはフルートのような木管楽器やマウスピースの大きい金管楽器。 一方、トランペットやホルンのようなマウスピースの小さい金管楽器は、くちびるを楽器に押し当てて演奏するため、くちびるの粘膜に痛みが出たり、高音をだしにくくなったりします。また、サックスやクラリネットのような縦笛系統の楽器の場合は、指しゃぶりとおなじような力を歯に与えるため、出っ歯や開咬になりやすく、治療中の動きを妨げることもあります。 特に、元々の不正咬合が出っ歯や開咬の患者さんには好ましくないといえるでしょう。

■ 発 音…歯の表側につける矯正装置の場合は、発音にあまり影響は出ません。しかし、歯の裏側に装置をつけた場合は、当初、舌を歯の裏側につけて出す「サ行」や「タ行」、特に英語では「th」の音が出しにくくなります。これはほとんどのケースで1~2ヵ月も経てば慣れてきて、普通の発音ができるようになります。

■ 食 事…装置をつけた当初は、柔らかめのものを中心に、食べ物を小さく切ってゆっくりと食べましょう。 装置に慣れて歯の痛みがなくなれば、ほとんどのメニューはOKです。 あえて避けた方が無難なものを挙げるとすると、粘着性の高いガムやキャラメル、餅、硬いおせんべい、氷、噛み切りにくいスルメ、硬いフランスパンなど。ただし、これらも患者さんの中には「問題なく普通に食べている」という方もいらっしゃるので、個人差があります。 また、ブラケットとワイヤーをとめる役目をしているモジュールは、食べものによって着色してしまいます。 特に透明のモジュールを用いる場合には、カレーなどの色の濃い食べものは通院の前日(通院の際、モジュールを取替えるため)に食べるという方も。ただし、あまり気にしすぎると食事がたのしくなくなってしまうので、ほどほどに。

モジュールに着色しやすいもの
カレー類(ドライカレー、ハヤシライス、ケチャップライス)/トマトソース、デミグラスソース系の煮込み料理/赤ワイン

歯に着色しやすいもの
コーヒー、紅茶(飲んだ後、すぐにうがいや歯磨きをするとかなり防げます。)

こどもの矯正歯科治療は医療費控除の対象になりますか?

対象になります。
こどもの矯正歯科治療費にかかる費用は医療費控除の対象になります。
これはどこの税務署でも共通した見解のようです。

大人の矯正歯科の治療は医療費控除になりますか?

美容目的ではなく、歯科医の診断で病名がつけば医療費控除が受けられます。
矯正歯科治療の目的が「容貌の美化」であれば対象外ですが、機能的に必要だと矯正歯科医師が診断し、 医学的な病名がついた診断書の添付がある場合は、医療費控除の対象になると考えてもいいでしょう。

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